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週刊診断コラム

〜中小企業診断士であるTALON開発責任者が日々現場で感じていることを綴ります〜

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第6回 2013年11月21日

中小企業診断士の資格は役に立つのか

前回コンサルタントについて書きましたので、その流れで今週は中小企業診断士の資格が実際に社会で役立つのかを書きます。

はじめに

国内唯一のコンサルタント資格である中小企業診断士ですが、私は2008年に取得して今年で丸5年が経過しました。この資格は5年ごとに更新手続きを行う必要があり(実地でのコンサルティングを30日、知識の補充として研修を5日受講)、ちょうど更新の年という事でこの5年間を振り返りつつ、実際に役に立ったのか、立たなかったのかを正直に記します。

中小企業診断士とは

前回のコラムで書きましたが、企業に対するコンサルタントの仕事は基本的に経営課題に対して診断と助言を行うことです。簡単にいうと相談に乗るという事です。この資格は中小企業のコンサルタントに特化した資格になります。では大企業の診断に関しては行えないかというとそんなことは無く、大企業も中小企業も同じ企業体ですので、基本的には変わりがありません。中小企業とあえて資格名で限定しているのは、この資格を取得した人が大企業に比べて資源、経営知識が不足している(と思われる)中小企業に役立つ仕事をして欲しいという国の考えが出ているのでしょう。(詳しくはこちらに制度についての詳しい情報があります)

企業の経営課題に対して診断・助言する為の知識を身に付ける資格なのですが、いわゆる士業と呼ばれる資格群の中で独特なのは対象の広さです。どのような経営課題を持っているかは企業によって千差万別です。ある企業は工場の運営に悩み、またある企業は資金繰りに悩んだりITについて悩んだりしているのです。また、法律に関する事や、国や自治体が実施している政策で上手く活用すれば有益に使える物も知らないと活用する事ができなかったりします。他の士業資格であれば法律に特化していたり、会計に特化していたりしていますので高度な専門性が要求されますが、対象は狭いです。対して中小企業診断士は高度な専門性というよりも総合力が求められる資格です。そのため1次試験では内容の全然違う7科目が用意されます。正直にいって、この1次試験で獲得する知識レベルはそれほど深い物は無く(会計知識は多少専門的と言えるかもしれません)、各領域の専門家からすると「この知識レベルで役に立つのか?」と思われてしまうと思います。これは、この資格の割り切ったところで、高い専門線が必要な状況になったら、その専門家にサポートしてもらうという考え方なのです。一時窓口のようなイメージでしょうか。まず、診断士に相談がいき、総合的な判断をして助言した後に専門家の判断が必要となったら、その部分は専門家に担当してもらうという流れです。診断士に必要なのは全体を見る力なのです。1次試験はそのための基礎を固める役割になります。要はこのぐらいの一般常識に近い社会・会社に対する知識は持っていないととても診断・助言なんて出来ませんよということです。

次に2次試験となりますが、私はこの試験が本当の診断士試験というイメージを持っています。企業の現在の状況と今後についてが掛かれた与件を元に診断・助言を行いレポートを作成するという試験です。これを組織・マーケティング・運営管理・会計の4つの与件に対して行います。言葉でレポートとして書きますので○×が明確にあるわけではなく、正解発表もありません。合格点もありません(ABCD判定のみ)ので、対策を立てづらい試験と言えるかもしれません。

私も受験生の時には色々と研究したりしましたが、結局正攻法が一番合格に近いと思いました。テクニックを駆使(受験校によって色々なメソッドがある)するよりも、本当に対象企業を診断し、助言していくのです。そうするとおのずとレポートする内容に一貫性が生まれますので、問題作成者が欲しい回答になると思います。問題は時間です。テクニックを使わないという事は実際のコンサルティングを試験の中で行う事になりますので、1つの与件に対して80分という時間は非常に厳しいのです。これはとにかく過去の試験などを毎日解き続けて考えるスピードを上げる訓練が必要になります。この勉強を続けると、大体試験取得までに必要とされる1000時間が経過します。

実際に役に立ったのか?

さて、ここまでどのような資格かを具体的に書いてきましたが、実際にこの資格がこの5年間で役に立ったのかということですが、結論から言いますと役には立っています。

ただし、具体的な分かりやすい恩恵というのはありません。士業の中で唯一独占業務の無い資格(この資格を持っていないと出来ないという業務がない)ですし、社会的な認知度もそれほど高くありません。名刺交換などで相手の方が資格を知っていれば話を聞いて頂きやすいというのは多少あります。一番効くのは現在中小企業診断士の勉強をしている方です。この方には非常に凄い!と思われます(笑)。

一番役に立ったと思う部分は、総合的な知識が身に付き(浅くはありますが)、企業の状況を分析して、判断する力が取得前よりも身に付いたと感じるところです。特に2次試験の勉強で毎日企業の診断を行い続けましたので、企業が置かれている状況を客観的に見て、問題や課題を見つけ出す作業を無意識に行うクセが付いています。お客様のお話を聞いていると、頭の中で勝手に今の状況が箱庭のように作られていき、私なりの問題点・課題が出来上がります。その情報を元にさらにお客様に質問をしていき話を聞き出し、現物の確認(生産管理であれば工場の状況やシステムのデータ状況など)を行い、何が必要かを考えてさらに検証するということが以前よりも出来るようになったと感じています。肉体のトレーニングと同じように、このような仕事も訓練によって高まる事があると確信したことも収穫かもしれません。

ちなみに業務システムに関するコンサルティングの場合、WEB開発ツール「TALON」はこのようなお打合せを行いながら実際に業務システムをその場でノンプログラミングで作っていくことが可能ですので、さらにお客様にイメージしてもらいやすくなります。

文=古関 雄介