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週刊診断コラム

〜中小企業診断士であるTALON開発責任者が日々現場で感じていることを綴ります〜

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第7回 2014年01月10日

究極の業務システム開発とは(前編)

更新が遅れてしまい年が明けてしまいました。
本年もよろしくお願い申し上げます。
今年はこのコラムも毎週更新していこうと考えています。

はじめに

今年1回目のコラムという事で今までとは少し趣向を変えて、物事の原点に立ち返るという意味で、そもそも業務システムとは何であるか、それを踏まえて様々な制約を取り払った上で一番理想となる究極の業務システム開発とはどのような物なのかを考えてみたいと思います。

TALONは業務システム開発ツールですので、TALONが何を目指しているのかが明確になると思います。

そもそも業務システムとは何であるか

考えてみると約15年間IT業界、それも所謂業務システム開発に関する仕事をしていますが、
業務システムとは何であるかという事を真剣に熟考したことは無かったように思います。
恐らくこの問いへの一番シンプルな回答は、

  • 企業が利益を生むための活動をサポートするシステム

になると思います。最近はCSRが企業に求められるようになっていますので利益を生むため以外の社会的責任を果たすためのシステムというのもありますがここでは割愛します。

この回答ですと単純すぎて後で出てくる究極の業務システム開発の前提条件として使いずらいのでもう少し考えを深めてみます。

活動をサポートするシステムとありますが、ざっと以下のような物があげられると思います。

  1. 企業内の業務効率化をサポートするシステム
    (ERP、会計システム、販売管理システム、生産管理システム、など社内用システムが主)
  2. 意思決定をサポートするシステム
    (実績情報や予測情報などから投資計画や経営計画を立案するための根拠情報を作るシステムなど。1のシステムに内包されているケースも多い)
  3. 顧客への販売活動をサポートするシステム
    (ECサイトなどB to C ビジネスの販売システムが主)

細かくは他にも色々あると思いますが、大きくはこの3つに分類されるのではないでしょうか。 ちなみに販売する製品に含まれているシステムなどは業務システムとは呼ばないと思いますのでここには含めていません(生産設備に組み込まれているシステムや、ERPパッケージ・BIツール・BPMソフトなどのソフトウェアも含みます。TALONもここに属しています)。あくまで企業が業務に利用する際に必要となるシステムがここでの対象です。

ここまでの内容で定義した業務システムをどのように開発するのが一番理想なのかを考えます。

究極の業務システム開発

究極の業務システム開発とはどのような物かを素直に考えると、

  • 設計した業務システムが即座に運用可能となり、ビジネスの変化に合わせて変化する

という回答になると思います。これは業務システム構築に関わる人であれば誰でも考える普遍的な回答だと思います。これを実現する為に現実にCASEツールやRAD(rapid application development)、DevOpsなどといったキーワードが生まれ、システム構築の自動化や変化への柔軟な対応を目指して様々なツール・製品やコンセプト、フレームワークが生まれては消えています。TALONも考え方としてはこれらのキーワードに含まれるものです。最近では弊社も参加している超高速開発コミュニティー(xRAD)のような新しい動きもあります。

TALONも含めて、現在世の中に存在するツールでこの回答を完璧に満たしている物は無いと思います。もし存在したら世の中の業務システムはそのツールで全て置き換えられるようなインパクトを持っていますので。
ちなみに、現在の業務システム開発の流れは主に、

  • システム構想 → システム基本設計 → システム開発・テスト → システム運用

となりますが、ここでとりあえずの究極と呼んでいる仕組みは、

  • システム構想 → システム基本設計 → システム運用

になります。

現時点のテクノロジー、アイディアではこの仕組みも完全には実現していません。さらに、当コラムではこのようなテクノロジーによる制約を取り払って本当に究極の業務システム開発を考えるという事ですので、もう少し飛躍してみます。

  • システム構想 → システム運用

これは頭の中で考えた構想がそのままシステムとなって運用可能な状態となるイメージです。これが出来れば究極と呼べるのではないでしょうか?

しかし、究極と付けるからにはもっと飛躍してみたくなります。

  • システム運用

どうでしょうか?これはさすがに究極と付けても反論は少なそうです。(反論する気にもならない?)
究極の業務システム開発、それはつまり 運用 のみが存在する開発手法、という事ですね。
人が構想も作らずにどうやってシステムが完成して、運用できるようになるのかというツッコミが当然入ると思います。それに対する回答は、対象企業の業務をシステム自身が分析し、必要となるシステム構想を作り、システム化するという物です。ここまで来るとSFの世界ですが、企業活動の結果情報と今後の社会変化などの予測をビックデータを用いて分析した情報をインプットとし、対象企業が利益を出す為のビジネスモデルを考えてそれに合わせた業務システムを作るイメージです。

ここまでを実現する世界になっている時には所謂仕事は人が行っていないと思います。そういう意味ではこの形は究極だとは思いますが意味のない究極ですね。

では、仕事に人が介在している世界という制約を設けるとやはり究極は、

  • システム構想 → システム運用

これでしょうか?
しかしこれもまたSFと言われてしまう飛躍が起きています。頭の中で考えた構想をどのようにシステムに伝えるかという経路が存在しません。利用したいシステムの目的や、その為に必要な機能などの情報を何かにインプットしない限りはアウトプットとしてのシステムは完成しません。そのインプットはすなわちシステム設計となりますので、そのフェーズが存在しないで実現するためには、頭の中から直接システムに指令が行くというイメージでしょうか。やはりそこまで実現する世の中であれば人は仕事をしていないと言えるかもしれません。 そう考えるとやはり

  • システム構想 → システム基本設計 → システム運用

これが究極の業務システム開発の形と言わざるを得ないと思います。もしかするとこの流れとは違う開発手法があるかも知れませんが思いつきませんでした。(アジャイル手法なども結局はこの流れを細かく何度も行うというだけなので本質は同じだと思います)

とりあえず、この形を究極の業務システム開発と呼ぶことにします。
長くなってきたので続きは次回とします。
次回はこの業務システム開発は現時点でなぜ実現しないのかを考えながら、今はどこまでこの究極形に迫っているのか、また、迫っていくにはどのようにしていけば良いかを考えてみます。

文=古関 雄介