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週刊診断コラム

〜中小企業診断士であるTALON開発責任者が日々現場で感じていることを綴ります〜

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第14回 2014年12月13日

データモデリングの先生

週刊診断コラムと言いながら数か月更新をしていませんでした。。忙しいという言い訳を頭に浮かべながら何か書きたいなぁと思ってはいたのですが中々この執筆が作業タスクの上位に来ませんでした。私の好きな言葉に「多忙は怠惰の隠れ蓑」というものがありますが、まさにぴったりの状況を過ごしているなぁと反省しています。7つの習慣でいうところの「緊急でないが重要な事」を実行する習慣が自分には出来てないという事ですね。なんとか来年からはこのコラムも含めて「緊急でないが重要な事」を毎日少しでも実行する習慣を身に付けたいと思います。

前置きが長くなりましたが、久しぶりのコラムはデータモデリングの先生について書きたいと思います。このコラムでは良くデータモデリングの話が出てきます。そもそも開発ツール「TALON」が究極的にはデータモデリングが上手く出来て、データをどのように加工(ロジック)するかが決定したら業務システムが完成してほしいという想いから作ったので当たり前なのですが。なのになぜまたデータモデルについて書こうと思ったかと言うと、先週超高速開発コミュニティ主催のナイトセミナーで講演した際に、なんと、あの渡辺幸三さんが参加されていたのです。お顔を存じ上げなかったので講演中は、もの凄く鋭い質問をパンパン投げかけてくる方だなぁなんて思っていた(みんなお酒を飲んでいたのでディスカッションが盛り上がった場でした)のですが、その中で私が生産管理システムをずっと作ってきていて、TALONのコンセプトが上記の想いで出来ているとお話していたという事もあり、終了後に声を掛けて頂きました。

そこで、私にとっては人生の出会いと言えるほど読み込んだ書籍を書かれている渡辺さんだと分かった時の衝撃と嬉しさは相当な物でした。なにせ、一度もあったことが無いのに私の中ではずーーっとデータモデルの先生でしたから。

ちなみに私が特に読み込んだのは、「生産管理・原価管理システムのためのデータモデリング」「業務システムのための上流工程入門―要件定義から分析・設計まで」です。

講演風景

※自宅にあった渡辺さんの本です。業務システム関連の本は山ほど読んでいたのですが読み返すことは無いのでほとんど人にあげてしまったりで手元に無いのですが唯一という感じで残っていました。

この本を読んだのは私が初めて生産管理システム構築のプロジェクトリーダを実施した時ですので10年以上前です。当時は、いちプログラマでしたので業務の事、データモデルの事、顧客と仕様を決めていく事、それらすべてが全くの未経験でした。そんな中で頼りにしていたのが先輩たちからの指導とこの本でした。

お客さんとどう話していけば要件を引き出してシステムに落とし込めるのか、業務の流れをどのようにデータベースという形にモデリングしていけば良いのかなどの具体的な方法がこの本には書かれていました。

当時は20代なかばで、会社の仕組みなども良くわかっていないし、プロジェクトが上手くいくコツみたいなものも全く身についていなかったのでとにかく不安でした。大きな予算と人が動いているプロジェクトで、もしも本番稼働できなかったどうなるんだろうなんて事を毎晩考えていました。そこで出した自分なりの結論は、とにかく後でこれをやっておけば良かったという事が一つも無いようにしようという事でした。それであればもしも失敗して大変な事になっても変な後悔をしないで済むと考えたのです。

日中はお客さんと打ち合わせをして、開発メンバーのスケジュールを決めたり設計書を書いたりしていましたので、夜寝る前に渡辺さんの本を読んで翌日の打ち合わせで行う業務領域の部分を何度も読み返して予習していました。そのおかげで、何とか期日通りに生産管理システムは本番を迎えることが出来ました。

この本には要件定義で決めることは何で、それを決める方法について具体的に書かれています。究極的に言うと、「全て現場で決めてモデリングまで行ってしまう」という理想の姿をどうすれば実現するかについて書かれたのだと思います。(ちなみにTALONではその考え方を発展させて、「現場で動く機能を完成させてしまう」という所まで行っています。)

その後10年以上に渡って業務システムの所謂上流工程をずーっと実行してきましたが進め方は今もこの本に書かれている内容そのままです。とにかくその場でホワイトボードやプロジェクタに映写したPCなどにバンバンモデリングをしていき業務フローをDFDで書いていく、それをお客さんと検証していくのです。普通に考えるとお客さんがデータモデリングの絵を見ても分からないだろうと思うかもしれませんが、渡辺流の書き方だとお客さんでも分かるのです。お客さん自身が扱うデータもそこに含めながら記述していくスタイルなので理解して頂けます。

講演風景

※渡辺さんのホームページより。この手書きを行って進めていきます。

今回渡辺さんとお会いする事が出来て色々と過去を振り返ってみたのですが、私が考えている業務システム開発のあるべき姿というのは渡辺さんからの影響が非常に大きいです。そして、そのあるべき姿を製品という形にしたのが「TALON」なのですが、ある意味で渡辺さんのDNAがここには入っていると感じています。

その渡辺さんから、TALONが他の高速開発ツールと違うのは生産管理システムという恐らく企業システムで一番複雑な物を構築出来る柔軟性にあるのだと思うから、リファレンスモデルを作った方が良いというアドバイスを頂きました。そのまま使って貰っても良いし、これだけの物が超高速で作れるんだというアピールにもなるからという理由です。しかも、そのリファレンスモデルのデータモデルとして渡辺さんがOSSとして作られているXEADのモデルを使って良いと言っていただけました。

大変うれしいお話ですので作らせて頂くお約束をしました。来年はこのリファレンスモデルを武器にTALONを広めて、企業価値向上に貢献していきたいと考えています。

それでは今回はこの辺で。

文=古関 雄介